ある日突然 別荘暮らし

旅の途中で見つけたとある場所で 突然別荘生活を始めました。

もしも手軽に検査できるようになったなら 2

自分が手軽に検査できるということは、多くの人もやっていることになる。

そうしたら、ご近所の挨拶がわりのお喋りは

「あんたとこはもうしたか?

うちはもうしたで、陰性やったは。・・(本当のこと言うはずがない。)あそこの人近頃ちっとも顔見せやんけど、陽性違うやろか。おお怖ー。」

お喋りも早々に家に駆け戻り、うがい、手洗いを念入りに行う。上着も着替えて、洗濯機に入れ洗剤と少々のハイターで洗う。

来客にはもちろん居留守。集金人にはドアを少し開け最少の会話で済ます。帰った後ドアホンボタンやドアノブを必死に消毒。貰ったお釣りの硬貨も忘れずに。

回ってきた回覧板は皆が消毒しまくっているので色あせてボロボロ。内容も見ないで消毒し、つまんで次に回す。

郵便物に大切なものは少ない。ほとんどつまんでゴミ箱へ、必要なものだけ残して消毒薬かけまくり見えづらくなっても気にしない。郵便箱も消毒、ステンレス製なので変色はしない。

陰性だったら気ままに旅行でもと思うが先々での感染を思うとそうはいかない。好きな温泉でさえも人が集まるところは危険。

まして2・3日家を空けての旅行なんてとんでもないかも。この家の人しばらく見ないけど陽性で引きこもっているのかしら等と疑われて、あらぬ噂が立つとも限らない。

自治会の会合でも欠席すれば悪い噂を恐れていやいや出席ということになる。

街中のお店では「検査していない人は入店お断り」の張り紙が至るところに張られるだろう。

そうなれば、証明書なんかも必要になってくる。

ひょっとしたらマイナンバーに知らずに記入されてるかもしれない。それが見える公的機関に趣けば対応、待遇が違ってきたりして・・。

陰性であれば引きこもることも、出かけることも難しい。

毎日、朝から誰もいない畑へ行って一日過ごすことが一番かもしれない。

風邪でもひいたり、病気になったりすると、たとえ診察場所は別になっていても黴菌の集まる場所なんかにいたくない。最近、食堂などで注文したら呼び出し音が出る機械を渡され料理ができると呼び出されるお店が増えてるが、病院もその機械を使ってくれると良いな。車の中で待っていられるから・・。

せっかくの陰性なんだから、感染しないようにとあらゆる知恵を振り絞りどんな人にも疑り深い目で細心の注意をはらい、数か月間生き延びなければ・・・。

・・で、自分や多くの人が検査されていない今、自分も他人も多分大丈夫だろうと自分に言い聞かせて生きている。

 

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