ある日突然 別荘暮らし

旅の途中で見つけたとある場所で 突然別荘生活を始めました。

もしも手軽に検査できるようになったなら

すぐさま近くの医院で検査を受けたいな。

結果が15分そこらで判明できるとよいな。

もしも軽い陽性だったら、家に閉じこもり

出かけるのは食料品と日用品だけ。

もちろん、他人に染さないようにマスクして消毒液バンバンかけていく。

誰とも喋らず一目散に家へ帰る。

しかし、人には陽性だったとは言わない。

集金人が来たら知らない顔して消毒したお金を袋に入れて渡す。

ほかは誰が来ても居留守を使う。

回覧板が来たら消毒して暗くなってから次に回す。

親戚の人には予定があるからと言って訪ねてくるのはお断りしよう。

普段から近所の交流はなくて仙人みたいな生活してるからそんなに不思議がられることはないだろう。

そんな生活で一か月もすればどうにかなるんじゃないか?

しかし、もしも陽性だということが知られてしまったら・・

まさか、ガラスを割られたり塀に落書きされたりはないだろう。そんなに悪い人は一人もいない。

それでも、近所同士のひそひそ話はさけられないだろう。

道路を歩けば避けられるに違いない。

近くのお店での買い物は断られそうなので遠くの町まで行かなくてはならないだろう。

お店には陽性者入店禁止の張り紙があったりして、入り口でチェックされたりしても知らない顔で通り過ぎるだろう。

そして、後悔するだろう・・あー検査しなければよかった・・と。

なにしろ今のところは治す方法が見つかっていないのだから。

だがしかし、もしも陰性だったらどうだろう・・

〈つづく〉

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