殿 一大事でございまする。
騒々しい 何事じゃ。
城内の一角をあけわたさなくてはなりません。
何をたわけたことを
つい先日、自由通行を許可したばかりではないか。
そう申されても…こればかりは 如何ともいたし難く
誠に申し訳けありませぬ。
ム ム しかたあるまい
畳一枚分の広さと外の楼閣の六分の一を
分け与えよ。
はは ありがたき幸せにございまする。
ただし 不法な侵入者の無きよう
城外に柵を設けよ
はっ さっそくそのように
それに今一つ
一歩も城内に踏み入らぬよう板塀で囲み
夜どうし明かりを焚くのじゃ
殿のご英断に感謝いたしまする。
殿〜 との〜
今度はいったい何じゃ
もう 勘弁してくれよ。