小さいとき
近所の犬が餌を食べていて、餌がお椀からこぼれたので
拾ってやろうとしたら噛まれたこともある。
だが、それ以上に、
情が移ると亡くなったときが悲しすぎて
なるべく情が移らないようにと
かまわないようにしてきたのも理由の一つである。
小さいときから
川魚や鶏・カラス・すずめ・ひばり・めじろ・尾長鶏・鳩・犬や猫・ウサギなど
あらゆるものを飼ってきた。
それらが猫や蛇・鳶に取られたりして何度も悲しい思いをしてきた。
亡くなったときはいつも私が処理してきたが
自分の想いを入れたものの死はとても悲しかった。
カナリヤを飲み込んだ蛇の腹を割くのは平気なのに・・
捕まえたネズミを川に浸けるのは平気なのに・・
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ところが近年、老いて眠ってばかりいる愛犬を見ると
そぉっと撫でてやることもある。
怒った様子で吠えると寒気がするのは
今も変わらないが・・・。
お陰で私にはちっともなついていないし
向こうも私が家族の一員だとは思っていないであろう。
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